刀護 すらりと抜かれた刃に、彼女は目を細めた。 そんな彼女の反応は気にも留めず、刀護(かたなもり)は鞘を無造作に腰紐へ押し込み、刀を右手に握った。 とはいえ、構えるでもなく腕はだらりと下げたままだ。「……あー、った… 2018-08-07短編・掌編現代ファンタジー