引き回しの孤独

完璧を是とする愚かしい前提は
無駄という愚者の行為を嘲笑う

ひとつ話をしてやろうと囁いた
無垢な感情など唾棄すべきだと

零よりいでし残骸など虚しくて
その身より零れ落ちる後悔の念

心に巣くう虚無とて求めうるに
ただそれだけのことを信じるか

知るべきものを知らず打ち捨て
流れ出てゆく時間と嘆きを乞う

不可思議妙に耐えず蝕み転がり
それこそが本質だろうにと笑う

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