私という器

私は私という形を保つのに精いっぱいだ
少しでも気を抜いたら崩れ落ちてしまいそうだ

私は私のためと守ることばかりを考えている
少しでも手を抜いたら何もかもなくしてしまいそうだ

自分自身すら私のことを知らないのに
誰かに私を肯定してほしいと無理なことを言う

霧散してしまいそう
零れ落ちてしまいそう
壊れてしまいそう
終わってしまいそう

守れ守れ私自身を
閉じろ閉じろ心を
潜れ潜れ深く深く
己を抱きしめ光のもとへ

私は私という形を保つのに精いっぱいだ
気を抜いても手を抜いてもそれでも
私は私という形を手放すわけにはいかない

消えないために
私は私の味方でいると決めた

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