瘡蓋を引き剥がしたら血が出てきてじくじくした傷口がてらてらぬらぬらしていて私の心の中と一緒なのだとふと思った。
決して乾かない叶わない光のようなものは私を一生懸命駆り立てようとする。
多くも少なくも自分のことは解っているはずだったのだがいかに無知であったかということを思い知らされた。
己の心と向き合え受け入れろなどと口に出して言ってみたところでできるはずもない。
取れた瘡蓋はどこかに行ってしまったし仕方がないので血を舌でぬぐい取る。
燻り続ける傷口はいつかは治るはずでそれを待てば良いのだけれど。
ああ、どんなに渇望しても得られないものほど壊してしまいたい程に憎らしい。
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