このもどかしさを伝える術がないことこそがもどかしい。何をしてもうまくいかない、というかありきたりの言葉しか浮かんでこないことに苛立つ。
枯渇したそれこそ才能なんていうものがあったのならば、また違った未来があったのだろうかなどと夢想する。
水のようにこぼれて砂のようにおちてゆく得体のしれないものを、両手ですくいあげようとする矛盾。
袈裟懸けに斬られて絶滅する侍のように無念で仕方がない。
ありったけの言葉を込めてどうにか形にしようと試行錯誤してみるが、所詮この手のことに割けるほどの力量なんてありはしない。
人を羨むそして恨む。自分を恨むそして蔑む。その答えは自分の中にしかないのだと知っていようと関係ない。
ため息だって逃げ出すこの状況を、変えようだなんて思うこと自体無茶なことだったのだと。
思い知ったはずなのにまだ期待する。
ぬるくなったマグカップのカフェオレ。飲み干したら何かが変わる?
ぐだぐだ考える自分は嫌いだが面白い。
一周回ったその果てに。今まで見えなかった未来を見られるのだとしたら。
このもどかしさこそあるべき姿で存在で。伝えなくても伝わらなくても代り映えのない日々が今目の前に続いているのだとしたら。
生きとし生けるものあらゆるものに感謝を。
期待と不安と絶望の入り混じる世界へようこそ。
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