混沌×人生
このもどかしさを伝える術がないことこそがもどかしい。何をしてもうまくいかない、というかありきたりの言葉しか浮かんでこないことに苛立つ。 枯渇したそれこそ才能なんていうものがあったのならば、また違った未来があったのだろうかなどと夢想する。 …
短編・掌編日常,精神
心、打ちぬかれて耐え難く
破天荒 回る 浮かぶ傷跡 神様 さようならそんな気になっただけなんだよ雨が降ってて傘がなくて水もしたたるって言うじゃないきみに会いたいだけ会いたいだけ暗がり 踊る さ迷う爪痕 神様 ありがとうそんな風になっただけなんだよからっぽの自分がいて…
詩精神
消去、無、その先
この世は楽に生きられる程甘くない地を這いずり回っても手に入れられるものなどほんの僅か握りしめたそれを後生大事にしたところで多分それは、霧散してしまうようなもの形のないものを求めて求めて歪なものを拾い集めて集めて消えていく過去に手をかけて捨て…
詩精神
道は『此処』にある
どれ程渇望しても得られないものがあるのだとしたらどれ程祈念しても理不尽にも踏みにじられるのだとしたら『此処』から身動きすらできずに私は朽ちてゆくのだろうかどれ程渇望しても得られないものがあるのだとしてもどれ程祈念しても理不尽に踏みにじられる…
詩精神
そうでないが故に信じるもの
私は『特別』なのだと思っていた誰だって誰かの『特別』になりたいでしょう誰だって世界の『特別』になりたいでしょう誰だって全ての『特別』になりたいでしょう選ばれし私の未知なる力を解放すべき時がくる私にしかできないことが待っている私が『特別』であ…
詩精神
夜中の救いとそれだけが
あなたしかいないのだと縋ってみればよかったのだろうか。と考えてはみるものの、そんなことはできっこないのは自分が一番よく知っている。思えば他人というものに期待しすぎていたのだと思う。自分が自分である為に他人を利用する。それは簡単かつ楽な方法で…
詩精神
考えるだけ無駄なことはいつも、
何故もこう愚かなのだと罵られその存在こそが不必要なのだと嘲笑う意味もないのにここにいることは塗りつぶした顔から背ける行為と違うのか何度も言われたその”意味”を“意味”を”意味”を”意味”を考えたところでそれこそ”意味”がないことだろうにここ…
詩ダーク,精神
それ故に存在するもの
捨てるのは簡単だ言葉も夢も愛も心もいらないと思えばいつでも捨てられる手に入れるのは簡単だ彼方も意味も情も己も必要だと思えばどうにかして手に入れられる手放せば手に入るちっぽけな物は真心のように不確かで揺れ続けてそれでもきっと私にはそれこそが私…
詩精神