明日を思う、明日を願う

自動ドアの向こう側は灼熱のようだったあまりの暑さに思わず声が出た駐車場へ向かう道に人はまばらですれ違う人は大きな荷物を持っていた私の出てきた大きな総合病院は誰でもおいでと手招いているようでそれでいて一切を拒むかのようにそびえ立っていた甲高い…

私は時折逃げたくなる

私は時折逃げたくなる何も話したくなくなるし何もしたくなくなる生命維持の最低限だけの労力だけがある私は時折泣きたくなる何も話せなくなるし何もできなくなる生命維持の最低限の労力だけは手放せない私は時折逃げたくなる私は時折逃げたくなる全てをかなぐ…

そして私は嘘となる

泥船の上で叫ぶ私を滑稽だと思うかい?沈みゆく汚泥の中でもがく私を愚かだと笑うかい?ちっぽけな世界で何も知らない私を可哀相だと嘆くかい?捨てる程の心もない私を虚しいと蔑むかい?死にたくないとみっともなく泣く私を意味がないと切り捨てるかい?いっ…

夜中の救いとそれだけが

あなたしかいないのだと縋ってみればよかったのだろうか。と考えてはみるものの、そんなことはできっこないのは自分が一番よく知っている。思えば他人というものに期待しすぎていたのだと思う。自分が自分である為に他人を利用する。それは簡単かつ楽な方法で…

考えるだけ無駄なことはいつも、

何故もこう愚かなのだと罵られその存在こそが不必要なのだと嘲笑う意味もないのにここにいることは塗りつぶした顔から背ける行為と違うのか何度も言われたその”意味”を“意味”を”意味”を”意味”を考えたところでそれこそ”意味”がないことだろうにここ…

それ故に存在するもの

捨てるのは簡単だ言葉も夢も愛も心もいらないと思えばいつでも捨てられる手に入れるのは簡単だ彼方も意味も情も己も必要だと思えばどうにかして手に入れられる手放せば手に入るちっぽけな物は真心のように不確かで揺れ続けてそれでもきっと私にはそれこそが私…

謝罪という名の拷問

突きつけられた感情を嚥下する暇すらなく怒涛のように流れ込む言葉は心を突き刺す何も考えていないわけでも知らないわけでもない考えて知っていて思ったからこそここにいる勝利せよと突き動かされるようにまろび出た先にこの上なく不機嫌そうな君を見る後悔と…

魂への恋文

帰っておいで帰っておいでいつでもどこにいても帰っておいで君に似た人を見かけると魂を持っていかれる気がするんだ私の手から抜け出したあの透明な無色な殻はひび割れて壊れて霧散した君に似た人とすれ違うと魂を鷲づかみにされてしまうんだ私の手から抜け出…

欠けた全てを捨てる日

感じるままにあれと君は言うけれどそれほどまで何かを感じることなどないのだとしたら僕は何か欠落したままあるのかもしれないあざとい女は陳腐だけれど心地が良くて本意を隠した女は気持ちが良いが冷たい凍えた心を抱きしめ走ったところでどうせ君にはたどり…

引き回しの孤独

完璧を是とする愚かしい前提は無駄という愚者の行為を嘲笑うひとつ話をしてやろうと囁いた無垢な感情など唾棄すべきだと零よりいでし残骸など虚しくてその身より零れ落ちる後悔の念心に巣くう虚無とて求めうるにただそれだけのことを信じるか知るべきものを知…

消失するためにあるのだとしたら

塗りつぶした道は引き返す術がないそこにあるものはひどく滑稽で絶望だとか虚しさだとかそんなものは全てを超越している立ち上がるだけの気力も体力もなくてこのまま消えてしまえればどんなにか楽だろうとそればかりを考えた結局とどのつまり私が求めるものは…

終わる世界に残る澱。

それを愛とか情とかいうには、私たちは幼すぎた。お互いさえあればいいと思ってしまったのは、世界が狭すぎた故だろう。小さな小さな箱庭で一緒にいられればそれでよかった。私は君で、君は私で。手をつなげば二人の心は重なり、全ては二人のものだった。傲慢…